クラフトビールというネーミングの妙

とあるセミナーにて、今流行りの「クラフトビール」について、ちょっとした話題となった。

たしか、「地ビール」というのが流行ったのが、10年以上まえで規制緩和の影響だったか。
このときは、大手ビールメーカーの牙城を崩すか?という淡い期待はビールの泡のように、ほどなく消えた。
しかし、最近また復活した。
要因はいくつもあるのかとおもいますが(たとえば水曜日のネコとか)、わたくしは「地ビール」という名称からの脱却だったかとおもいます。
「地ビール」というのは、日本酒でいうところの”地酒”に対抗したネーミングだと想像します。
いわく、地方のお酒である地酒に対抗して、地方のビールとして「地ビール」。
ネーミングの経緯としては必然的ではありますが、しかし野暮ったい。

それが、「クラフトビール」というネーミングに脱皮した。
クラフト=クラフトマンシップ(職人気質)という本質が、地ビールにはあるわけで、その本質の部分を見事に浮き彫りにしたのではないだろうか。

ツナガリストのアタマのなか:

その商品・サービスの特性のなかから、本質の部分を導き出し、それをイメージ良く表現する。

これが成功するかどうかがネーミングにおいては大事だとおもいます。

ちなみに、「クラフトビール」だけでなく、コーヒーも「クラフトコーヒー」であるべきだというのがセミナーでのお話でした。
(ちなみに、バーボンの世界でも「スモールバッチ」といわずに「クラフトウヰスキー」と呼ぶそうです。)
そして、コーヒーのトレンドは、
珈琲道 ⇒ カフェブーム ⇒ サードウェーブ ⇒ 2015~は、さて?

振り子の揺り戻しであるとすれば、2015~は、「カフェ」の時代となるのではないだろうか?
Meetsなどの雑誌で珈琲特集を取り上げるときの記載の変遷が「コーヒー」から「カフェ」となって「コーヒー」となっているという事実から、そして今実は「カフェ」特集という表記となっているのが見受けられることからも、これからは「カフェ」の時代が(「コーヒー」がなくなるというわけではなく共存という形で)やってくるのではないか?
さらにいうなら、「カフェ」というのは空間、スイーツなど、珈琲一本での勝負ではないところに妙味があるので、これからはスイーツでの深化が起こるのではないかというのがわたくしの予測であります。